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Tournament トーナメントレポート


2011年1月EverStartオキチョビー Part1 (思い出編) 2013/1/19(土)

過去ログ的な「思い出編」

2011年1月、エバースタート・サウスイーストの開幕戦だったオキチョビー湖の試合を振り返ります。
なぜ今頃こんな古いレポートをするのかというと、早い話が「その頃はサイトの更新をサボっていた」というのがわかりやすい理由です(オイッ!)

「2011年のオキチョビーの試合は、こうでした」的なレポートを書くだけだと、つまんない昔話にしかならなさそうなので(苦笑)、当時のトーナメントレポートに加えて「フロリダバスとは」「フロリダの釣り場の難しさとは」を平行して解説しながら話を進めて行くことにします。

やや気合の入った長文になりますので、お時間のあるときにじっくりどうぞ。

摘みたてのフレッシュなオレンジを山盛りに積んだ大型トラック、やしの木が並ぶハイウェイ。
真冬なのにこの風景に飛び込むと「あぁ、フロリダに来た!」という実感が湧いてきます。
地元のアラバマなんて、明け方は氷点下の気温なのに。

1月とは思えないサンシャイン!
プラクティスやトーナメントなんていうメンドクサイことを放り出して、どこかのビーチに昼寝でもしに行ったほうがよっぽどエンジョイできるのではないか?という気にさせられてしまうほどの(笑)陽気です。
あぁー、フロリダだわ。

新年度の開幕戦、高まる気持ちを抑え、さっそくプラクティス開始。
私の住むアラバマ北部からオキチョビー湖まで片道750マイル(約1200km)あるので、現地に到着して第1投を開始するころには、もう既にヘトヘトに疲れていたりする…。

快晴の夕暮れもオキチョビーらしくて良いのだが、曇天の夕暮れもまた一興。
視界の全てがワイドオープンのまま大自然だから、どんな状況でも美しさ5割増し?で心に響く。
プラクティス開始直後の長距離運転の疲れを癒してくれるのは、いつもこのプライスレスな風景。

アメリカ人アングラーにとっても、フロリダ州外から訪れるバスアングラーが最初にぶち当たる「どうしたらいいのか戸惑う」代表が、これ。
湿地帯タイプの湖岸から、遠浅の水中へ緩やかに変化しながら生える植物、つまりはベジテーションです。この草の種類がもう、フロリダ独特のものばかりで、しかも種類がいっぱいあってまるで水生植物園状態。
想像以上の時間を湖上で過ごさない事には、ひとつひとつ、底質、水深、魚類や生物との関係をなかなか把握できないのが現実。

私も、今となってはこの写真を見ただけで「どこへ、どんなリグを入れて、どう動かすべきか」が一瞬でひらめくようになったものの、正直言ってフロリダ1年生のときなんて、こんな風景を目前に「これどうしたらいいの…」とボートのデッキ上で呆然としたのを思い出す。
「石の上にも三年」といいますが、こんな風景のバス釣り場が全く存在しない日本人にとって、フロリダの草とバスフィッシングの関連性を理解するだけでも、3年程度ではハッキリ言って難しいかも。「草の湖には、何年?」

さぁ、フロリダと言えば、オキチョビーと言えば、こいつらですよ。
とにかくこういったワニに代表される南国にしか生息しない生き物たちが、多数いるのもオキチョビーの特徴。水中も調べると、さらに知らない生き物が居たりして、チンプンカンプンで独特の世界です。
マナティーがボートの横で泳いでいたときは、ホントびっくりしました!
アメリカでも寒い北部などの地域や、反対側(太平洋側)の西海岸の人たちにとっては、まるで外国に来たようなレベルの「非日常」がここにあります。もちろん、日本人にとっても「こんなの見たこと無い」の連続です。

どれぐらいまで近づけるかな…ジーーーっとこちらをにらんで固まっていたワニが、ある距離を境にありえないスピードで逃げていく。その俊敏さは、まさしく野生。
バスも同じく、野性味の溢れる性質が、ここオキチョビーの特徴。
あ、もうお解りだとは思いますが…。専用の桟橋とか、公園の際の護岸された所などを除いて、オキチョビーをはじめとするフロリダの湖の草だらけの自然岸で「おかっぱり」や、ましてや「ウェーディング」なんてしている人は見たことありません。(笑)危険です!!

ところでオキチョビーでバスを釣っていると必ず見かけるのが、この「バスの口の中に寄生するヒル」
かなり長い期間寄生されていたのか、多数付いた傷跡が痛々しいですが、このバスは特に痩せているでもなく、健康で元気なフツーの状態だった。口を開けて中を覗かなければわからない。

そしてフロリダ独特の、コーラ色の水。クリアでもマッディーでもステインでもない、フロリダの水。
これぐらい特殊な水の色だから当然、ルアーの釣れ筋カラーも他の地域では使わない、売れないようなカラーのものが主役になる。

日本の特定の湖を含め、アメリカ国内でもフロリダ以外の地域では、過去に移植が行われたところがいくつかある(レクリエーション目的での稚魚放流)
そういった場所は、本来ノーザン種が多数存在しているところへ、追加放流としてフロリダ種を少数混入することで「混血のフロリダ種とノーザンラージのミックス」が多くなっていく。
しかし、原産地のここでは泳いでいるバスが皆、純血のフロリダ種。
原産地だけあって、釣りを通じてノーザン種との性質の差、気難しさををクッキリハッキリ思い知らされる。

フロリダバスの特殊な性質に加えて、バスを取り巻く周辺の生物や環境(水・地質・レイクの地形など)に関しても、いわばフロリダ・スペシャルな知識と目が要求されるため、トーナメント攻略の際の難易度はますます高くなるというわけ。
日本人、アメリカ人を問わず、とりわけフロリダ州以外から訪れる「よそ者」にとっては難攻不落の鬼門となる。そんな特殊なネイティブ・フロリダバスを攻略する方法をマスターするにはどうすればよいのか。フロリダにしかないものは、フロリダでしか覚えられないから、現地に行くしか方法が無いんだな。

フロリダ州外のアメリカ人トーナメントプロでも、フロリダが苦手だ、フロリダは嫌いだ、とインタビューの度に繰り返す選手は少なくない。
彼らのような上級者バスアングラーにとって最も大きな障壁とは、実は「己の自意識過剰」であったり、素直に百歩ほど引き下がってスタートラインに立つという謙虚さの欠如が、(たとえ無意識でも)自らを妨害してしまうのだろう。アメリカ人でなく日本人であっても同じことでしょうがね。
「フンッ!何を言うか?!ワシはバス釣り暦○○年のベテランじゃ!シロウトみたいに初歩の初歩からもう一回『見直し』なんてやる必要ないワイ!」
…こういう自信過剰タイプの人が、フロリダで最も苦戦して、挙句には理解への扉を永遠に閉ざされたまま一生を終える…そんな気がします。
オープンマインド!初心忘るべからず!の姿勢が重要です。



ではでは、なんとか時間を費やして経験を重ね、ついにフロリダバスの特殊な性質を理解コンプリートしました!としましょうか。
するともう、簡単にキャッチすることができるのか?と言えば、残念ながらまだまだ他の障壁、次の大きなステップが待っている。
それは、魚の性質への理解だけでは済まされない、「フロリダの湖の特殊さ」への対応術を身に付けなければならないという、これまた大きな課題である。具体的には…


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フロリダ・スペシャル、航行編。
このボート1台分ぐらいの幅しかない「ボートトレイル」と呼ばれる水路のようなものは、草むら湿地帯の中に作られた、いわばボート用の通り道。
特にオキチョビーの場合は、あまりにも湖が大きすぎるため、各エリア間を移動する際にはこういったトレイルをうまく使って移動しないと、時間もガソリンも足りません。たった一本のトレイルですら、ご覧の通り果てしなく続くわけですが…

もともと陸地だったような場所に作られたものなので、浅いです。めちゃくちゃ浅いです。トレイルの途中で止まると、二度とプレーニングできないほど浅いところもあります。ここは水深1.9フィート…約57cmですね。
画面上に多数残っているピンク色のGPSトレイルは、もっと水位が高かった何年も前の試合のもの。つまりこの写真のときで言えば、完全に陸上を走っていたことになります(笑)

魚探の水深表示が2フィート(60cm)を切ろうとも、いちいちビビらずに走りきる根性が必要。もし、トレイル内に岩が一個でも沈んでいたら…そのときはそのときサ!ま、エンジンのロワーユニットが無くなるでしょうが、いちいちそんなことを怖がっていたら「巨大な草むらの湖」であるオキチョビーでは、いつまでたっても目的地に到着しません。だからスロットル全開でこんなところを走破します。すべては、釣りをする時間を確保するために。
これを日本人ボーターがいきなりやってみろと言われても、なかなかすぐに実行するのは難しいことだと思います。
フロリダバスの性質が云々…以前に、まずはまともに走れるようになることでさえ、理解力と慣れる時間が求められるというわけ。
あ、ちなみに走れそうに見えて実は水深20cmぐらいしかない「地雷トレイル」もいっぱいあります。水中プロペラの無い、エア・ボートの使うトレイルです。

つり方にしても。
ハッキリ言って、日本人はフリッピングがへたくそです。というか、必要に迫られるシチュエーションが日本の釣り場には皆無です。だから、できなくても何ら困らないのが、日本の釣り場です。
ところが、そんな日本人がフロリダに来て最初に困るであろう技術的な問題が、このフリッピングです。
バス釣りをやり始めた頃から、他のキャスティング法と平行して継続的に練習しておかないと、何年も経ってから自分なりのキャスティングのクセが身に染みてしまってからでは、いざやり始めても、ハッキリ言って既に手遅れなんですわ。
だから私みたいな中学生から30歳まで日本でずーーっとフリッピング練習してました。という超マニアの変人を除いて(笑)、フツーの日本人がフロリダに来ると、この「フリッピングがまともにできるか?」という些細な課題ですら、いきなり大きな壁にぶち当たるわけです。

未知からのスタートだという現実を素直に受け入れ、初心に戻れる人だけが前進できるのです。なかなか、これを日本に居る人に理解してもらうのは難しい話なんですが、ここまでの解説で「なんとなく」でも理解していただければと思います。
さて、もういい加減に「フロリダの難しさ云々」を語るのは疲れました!本気で書こうと思ったら本が一冊出版できそうな勢い…もうやめときます。
せっかく、ずっとここまで私の2011年1月のトーナメントのプラクティスのレポート写真だったのに(笑)私のトーナメントに話を戻しましょう。
試合数日前のプラでは、これぐらいの2ポンドから3ポンドクラスならリミット揃うかな、というところまでは煮詰めていました。ただ、ビッグフィッシュは「狙う」というレベルまでは見つけられず。やや不安なまま試合を迎えました。

この2011年当時まだトラックキャンパー(RV)を持っていなかったので、試合前は長いときで数週間、キャンプ場でテントを設営していました。モーテルに連泊すると日数が重なれば大きな出費となるため、予算で削れる部分は削るしかないから、こうしていました。
引き続きキャンプ場ベースではあるものの、RVへレベルアップ?した今から当時を振り返ると「ホンマようやっとったな」と人事のようにさえ思います(苦笑)。
寒さ、暑さはヒーターや超小型エアコンで解決していましたが、一番の障害が強風と大雨。特に大雨の後は、中のものがびしょ濡れになります。
ああ…思い出すのも心苦しいです。

このテント、ほんと良い買い物でした。Cabela's(カベラス)の通販で買ったもので、長持ちを願ってここはケチらずにやや高めの商品を選択。正解でした。
ただ、このテントにはこの半年後の2011年シーズン最終戦に、悲しい結末が待っているのです…(サンダーストームの強風でビリビリに破れてしまうという、長年の相棒の最期…ウゥゥ・涙。胸が痛いです…)

何十ガロンものガソリンを炊いて、広大なオキチョビーをバスボートで走り回り、まだ試合前なのに体もサイフもすでにボロボロですが(笑)、いよいよトーナメント前日のレジストレーション(受付)です。
さぁ!はじまるぞ!このときから初日のスタートまでのワクワク感が病みつきになるから、トーナメントはやめられないんだなぁ。
私、きっとトーナメント・アディクト(中毒)ですね。

いきなりですが時代はさらに遡り、これは2004年11月に出場したBASS OPENの検量。
これ、確か7ポンド強ぐらいのビッグフィッシュでしたが、この試合では既に10パウンダー級のビッグフィッシュを持ち帰った他の選手が居て、観客も「ふーん、まぁまぁだね」ぐらいの反応しかしてくれませんでした(ガクッ)。恐るべしオキチョビー。
…それよりも、このときのオレ、若いなー!今見るとちょっと恥ずかしいです。

2003年1月。友人(アメリカ人)のボートに乗せてもらい、生まれて初めてオキチョビーで釣りをした際に見た美しすぎる夕暮れ。
もしこの時デジカメをボートに積むのを忘れていたら、一生後悔しただろうな。
それぐらい深く心に刻まれた一瞬であり、後に「もう一度見たい!」とこの瞬間を思い出すたび、この画像ファイルを開いてしまう。
当時、毎冬に2週間程度の一人旅でアメリカの各地レイクを散策しながら、コ・アングラーで時々トーナメントに出ていた。シーズン中の日本でのプロ活動が忙しかったぶん、余計にこの景色には癒されたなぁ。
…という昔話でした(笑)

…おっと、いかんいかん。
「思い出シリーズ」とはいえ、あまりにも昔すぎる時代までタイムスリップしてしまいました(苦笑)

とりあえずは、2011年1月のエバースタート、サウスイースト開幕戦、オキチョビーの試合受付を無事に終えたところで記憶の一時停止ボタンを押しておくこととして、この続きを再生するのはPart2にてお届けします。

今回は、このあたりで。---Part 2へ続く---

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