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Log Book 雑記


サイプレスツリーのある風景 2013/3/12(火)

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写真1:バックウォーターに聳え立つサイプレスツリー。(※本当の意味の『バックウォーター』とは、洪水で冠水した陸地のフラットにある三日月湖などを呼ぶ言葉)

写真2:今まで見た中でも最大サイズのサイプレスツリー。残念ながら折れているが、この太さには圧倒された。ルイジアナ州・ワチタリバーにて。
アメリカの南部の釣り場でバス釣りをする際、「風景がとても美しい」という醍醐味があります。

私も、初めてアメリカで自分のボートを浮かべた年などは、あまりにも美しすぎる風景に何度もため息が出るほどでしたが、人間の「慣れ」というのは恐ろしいもので、近頃はよほど珍しい景色でも目の前に現われない限りは、釣り場の風景を見ても「まぁ、普通こんなもん」という感じで感動も何もしなくなってしまいました…。

今あらためて考えると、それはそれで少し寂しいような気もしますが、目新しいものを見る機会がもう無くなってしまったというわけではなく、まだまだ初めて訪れる釣り場には少なからずとも何かしらの「こんなの初めて見た」が存在しているものです。
通常のアメリカ南部の大自然の風景をもう見慣れてしまった今の自分にとって、「これは珍しい!」と思える斬新な風景に出会ったときの感動というのも、別の意味で刺激があって良いものです。
近頃は、初めての釣り場を訪問するモチベーションに「見たこと無い風景への期待」が、かなりのウエイトを占めている私です(笑)

しかし、そんな感動も時間の経過と共に徐々に記憶から薄らいでいってしまうのが人間の悲しいところ。

だから私はトーナメント中を除き、プラクティスの時や息抜きフィッシングの際には必ずボートにデジタルカメラを積んでいます。
ボートを出す前には全く予測しなかった突然の刺激的な風景との出会いがあった場合、カメラを忘れている事実が発覚すると、まるで自己新記録更新が確実と思われるサイズのビッグフィッシュをバラシてしまったような強烈な悔しさに見舞われます。
あまりにも悔しすぎてその日は寝れなくならないよう(笑)、ボートを出す前にカメラの忘れ物チェックは人一倍、抜かりないです。

話が大きく横道にそれましたが…。日本に無いバス釣り場の風景の一つに、「サイプレスツリーの並ぶ湖面」というのがあります。
アメリカ南部でも、このサイプレス(イトスギ)の繁殖している湖はいくつかに限られており、代表的な場所の一つにはサウスカロライナ州のサンティークーパーなどがあります。
サンティーのサイプレスエリアは、風景として素晴らしいだけでなく、同時にビッグフィッシュを狙えるクオリティの高い水域でもあり、私の中でも「ここを訪れないまま人生を終えず、良かった」と思えるほどに素晴らしい場所のひとつですが、そんなサイプレス・ファンの私の度肝を抜く「もっとすごいサイプレス」に、昨年の秋、エバースタート・チャンピオンシップで訪れたルイジアナ州ワチタリバーのバックウォーターで出会いました。

サイプレスツリー

このサイプレス、残念ながら上部のメインとなる木の部分は折れてなくなってしまっていますが、スタンプから折れた部分まではまだまだきれいな状態で残っています。
何がすごいって、まずこの太さ。直径がバスボートの幅ぐらいか、もしくはそれ以上?とも見えるこの太さは圧巻です。いったい樹齢何年ぐらいなのか見当もつきません。
そしてもう一つ、私が見逃さなかったのは折れた部分の内側に、おそらく火災で受けた「焦げ目」があった事です。
ここからは私の想像の世界の話になりますが…
この付近で最も巨大で背丈の高さがずば抜けていたこのサイプレスツリーに、落雷があり木が燃えた。木の上部は燃えてしまい、その後の強風で折れてなくなったが、火災からも逃れたスタンプ部分だけが、今もこうやって残っている…。
そうやって、この巨大なサイプレスツリーの「一生」を想像するだけで、自分の短い人生なんてちっぽけなもんだな…と思ってしまうわけです。

おそらく、このサイズの木ですから、ワチタリバーに水位調整のロックが完成してこのエリアの水位が上がるよりも、もっと前から生えていた木だったことでしょう。
こうやってボートを浮かべて写真を撮れるような時代よりも、もっともっと昔から、このエリアがバックウォーターの三日月湖になるよりももっと前から、まだうっそうとした森の中のクリーク岸に生える木だったのでしょう…。
その当時の風景を想像していると、ますます「自分のちっぽけな人生」の短さを感じます。

サイプレスツリーの一生と比べれば、一瞬で終わってしまう人間の人生ですから、悔いの無いように生きたい。そんなパワーを与えてくれる一枚の写真。

このサイプレスを発見したときデジカメをボートに積み忘れていたら、残りの人生、一生後悔したと思います。

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