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Fishing アメリカのバス釣り


PEラインで使うコトが大前提のアメリカワームフック事情 2013/5/19(日)

添付画像 透明度の高い釣り場が圧倒的にほぼ全ての割合を占める日本のバス釣りでは、まず「絶対的な必要」ニーズのないPEライン(以下、アメリカ式に『ブレイドライン』と書きます)。
ステイン、マッディーな水質の湖が多く、シャローのヘビーカバーを打つ釣りを行うアングラーが多数派となるアメリカ南部のバス釣りでは、ブレイドラインを使う人はとても多い。
特にトーナメントアングラーなら、ブレイドラインの巻いてあるリールが付いたロッドがボートのロッドストレージに1本も入っていない人なんて、アメリカ南部じゃ誰も居ないんじゃないの?と言っても言い過ぎではない。

ここで言うブレイドラインはライトラインではなく、50lbs、65lbsといった超ヘビーラインのことで、太さの号数で言うと4号や5号あたり。

それをエクストラヘビーアクションのフリッピンスティックに組み合わせて、至近距離をショートディスタンスで攻め、バイトがあったら瞬間的にカバーから魚を引き離すべく、強烈な気合の入った(笑)ハイパワー・フッキングをかます!
…当然ながら、従来の伸縮性の高かったナイロンラインを前提にデザインされた他の道具を組み合わせると、壊れたり、変形したり、様々な弊害が発生するわけです。

まず顕著なのがフック。フツーのフックだと、フッキングの際にラインに伸びがないためその分のストレスがフックに来ます。だからフックが伸びてしまいます。すると、せっかくフッキングしたバスも、すぐにバラしてサヨウナラ、となってしまい、いったい何のためのヘビータックル・ヘビーラインなのか意味がありません。

だから、日本ではあまりお目にかからないような「ブライドラインでの使用が大前提」であるフックが、専用モデルとして別売されているのが今では当たりまえなんです。

USAガマカツのスーパーライン(=ブレイドライン)専用の太軸ワームフック
写真1:USAガマカツのスーパーライン(=ブレイドライン)用の太軸ワームフック


このように、太軸の素材で強化されたフックが専用モデルとして販売されているわけですが、ではこれを使えば問題解決!かといえば、まだまだ従来のラインでは考えられなかったトラブルがあるのです…

ブレイドラインを使ったワームフィシングで非常に多いトラブルが、「ライン抜け」。
ノット(結び目)を失敗してほどけてしまう、という意味ではなく(それなら練習で克服できる)、フックの構造上どうしても避けられない「隙間」から、ラインがすっぽり抜けてしまう現象を言っています。
ワームフックのラインを結ぶ「アイ」には、必ず閉じ口があります。特に日本製のフックの場合、この閉じ口はピッタリきちんと閉じてあるため、従来のナイロンやフロロカーボンなどのラインではこの隙間をラインがくぐってしまうという現象は皆無でした。

ところがブレイドラインの場合、強烈な力が瞬間的にかかるとラインの形状がフラットになりやすい。フックの鋼素材がバネのようにホンの一瞬だけ伸びたりすることもあるため、その両方の瞬間が見事にシンクロすると、通常の太さと閉じ口の隙間を観察するとどう見ても大丈夫なはずの太いラインが、フックのアイの閉じ口を通り抜けてしまう現象が発生する。

だから、「このフックはブレイドラインで使う」と自分で決めているものは、予め「対応チューニング」を施しておく必要がある。

ワームフック・ブレイドライン対応化のチューン法

ワームフック・ブレイドライン対応化のチューン法
写真2 および 写真3:ワームフック、ブレイドライン対応チューン


写真のように、ワームフックのアイに存在する閉じ口を、エポキシ系の接着剤で埋めてしまうのだ。
ここがふさがっていれば、ラインが通り抜けてしまうトラブルの起こる確率を限りなくゼロに近づけることができる。ただし、完璧ではない。硬化したエポキシが劣化したり、フッキングの強烈なショックで割れてしまい、剥がれ落ちる可能性だってあるからだ。
しかし、何もせずにノーマルの状態で使うよりは、よっぽど安全。


…で、前置きが長くなったが、このエポキシチューンは実は私なりにはいわゆる「シークレット」のつもり?で何年もの間ひっそりと行ってきたわけだが、なぜこのタイミングで無料大公開!するのかというと…
同じことを考えていた人が居て、今年の初めあたりにばっちり商品化され、アメリカではもうあちこちのお店で大量に売られている…(ガーン!)
ラパラつながりでVMCフックと新たに契約したマイク・アイコネリがプロデュースする新しいフックには、全てのモデルにこのエポキシチューンが施されております…

VMCから新発売されたブレイドライン対応チューニング済みフック

VMCから新発売されたブレイドライン対応チューニング済みフック
写真4 および 写真5:VMCから新発売されたブレイドライン対応チューニング済みフック


というわけで、このVMC新商品のラインナップの中に自分の欲しい形状のものがあれば、今後は面倒なチューニングを行わなくとも既製品で手に入る便利な時代となったわけだが、フックというのは実に様々な形状や線径の太さなどがあるし、個人の好みも大きく分かれる難しい商品。
私にとっても、「あの形がないなぁ」で、まだまだVMCのラインナップのみでは全てをカバーできないので、結局はこのチューニングをやらなくても済む日が来るのはまだまだ遠い未来のようだ。

一本一本のフックをチマチマとチューンするのは意外と面倒くさく時間と手間のかかる作業だが、そこまでしてでもやる価値はある。小さなことだが、こういったちっぽけな工夫の集合体がバスフィッシング、特にトーナメントでの結果を構成する重要なひとつの要素でもある。
こういうのを甘く見て手抜きをすると、後で必ず痛い目に遭うのだ。

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