Fishing アメリカのバス釣り - ヒロシコジマ・ドットコム プロアングラー小島宏がアメリカから100%自作運営する公式サイト。アメリカのバス釣り、バスボート、アメリカンルアー、プロトーナメント情報などを発信

hiroshikojima.com hiroshikojima.com hiroshikojima.com hiroshikojima.com
Advertisements

メニュー



ケータイ・スマホQR

QRコード
スマホ専用ページへ

Advertisements

Fishing アメリカのバス釣り


エタノールで薄めたガソリンが、標準の国。 2013/1/12(土)

添付画像 添付画像
(写真1:ボート用ケミカルの売り場。棚の下半分以上をStabilなどのエタノール対策商品が占める)
(写真2:マーキュリーが純正品で発売することになった「クイックケア」)

アメリカの普通のガソリンスタンドでは、10〜15%エタノール入りが基本。

たとえば、ガソリン90%+エタノール10%という意味です。あまりのドル安と原油価格高騰のため、こうでもしないと車社会のアメリカ庶民は生きていけないから、国が公認で「これからのガソリンは、エタノールで薄めたものをガソリンと呼ぼう!」と2000年代中盤あたりに決めた(妥協した)のです。

ダメ押しが、プレミアム(ハイオク)だろうが、レギュラーだろうが、一律エタノールで薄める比率は同じというところ。オクタン価とエタノール濃度それぞれの数値が違うことを示しているぐらいは私も理解できます。そういうことを言ってるのではなくて、エタノールを混ぜてしまったら、そもそもプレミアムを高い金出して買う意味って何よ?と小一時間ほど問いただしたくなるワケですよ(笑)

おかげさまで、昔のガソリンと言えばガソリン100%があたりまえだった時代の、古い船外機を使っている私なんかにはえらい迷惑です。
燃料ホースの内壁が剥離したり、ダイヤフラムが変形したり等、たった10%とは言え、新たに添加されることとなったエタノールによる弊害を受けまくりです。

自動車やバイク、庭の芝刈り機や4輪駆動バギーなんかに比べて、水上で使用するボートの場合、水を吸い込んでしまうエタノールとの相性はバツグンに最悪です(涙)。
今回の国を挙げてのガソリンエタノール混ぜ推進によって最も大打撃を受けているのは、間違いなくボートユーザーです。
エタノールを混合し始めたぐらいのタイミングとオーバーラップするかのごとく、私の周りでも、船外機の調子が悪い、修理しても直らない、修理したのにまた壊れた…の声が急激に増え始め、年々絶えなくなってきました。

当然、船外機メーカーサイドもこのまま黙って「国にやられっぱなし」では未来がない事ぐらいは気づいています。
最新のモデルにはエタノールにも侵されない素材の燃料系システムを採用したり、対エタノール対策は少しずつですが進んでいます。
それでも、従来機はパーツ交換だけでは解決しきれない根本的な構造もあり、ユーザーへのサポート期間がまだ残っているやや古い機種への対応などは特に頭を抱えるところでしょう。

そんな中、ユーザーたちが自分の資産を守るため、お互いにネット上で情報交換などを行い、文字通りの「民間療法」を編み出してきた結果、バスボートに給油するときはこれを忘れずに入れたほうが、身のためだぜ!的な添加剤が売れまくりなんです。
エタノールの水分吸収を押さえ、長期保存によるガソリンとの化学反応(分離)を予防する添加剤「Stabil」は、いまやアメリカでバスボートへガソリンを給油する人たち、とりわけ旧年式のボートオーナーには欠かせないものとなりました。

もともとStabilは自動車やバイクなど一般的なガソリンエンジン用として市場に出回っていたものでした。
ところが、メーカーにバス釣り好きの社員が居た?のか、「久しぶりに自慢のレンジャーボートをウキウキしながらボートランプで降ろしたオッサンが、さぁ行くぜ!と桟橋でキーをひねると、エンジンが全くかからない…そこでカメラ目線でヤバイ!という顔になって血の気が引く」という面白い(人事とは思えない)テレビCMを流したところこれが大当たり。
いまやウォルマートの自動車用品売り場とボート用品売り場の両方に在庫が並ぶほどの定番商品になりました。

さてさて、船外機メーカーもこのエタノール迷惑への対応策を進めていると上に書きましたが、ここへ来てついにあのマーキュリーからも純正で「エタノール対策用の添加剤」が発売されたようです。
商品名は「クイックケア」となんとも判り易い、いつものアメリカっぽいネーミングです。
12オンスボトル一本で、120ガロンのガソリンへ混ぜることで効果を発揮すると言うことですから、10ガロンの(エタノールで薄まったガソリンの)給油にたいして、1オンスの比で混ぜろと言うことですね。
マーキュリー配下クイックシルバーブランドの純正パーツ扱いってことは、新品の船外機で保証期間内のものの使用において、これを使ってくれていたら故障が発生した際には責任とって面倒見ますよ、という意味になるでしょう。
まだ保証期間が残っているような新しい年式のマーキュリー船外機を使っているアメリカのユーザーは、これからは社外品のStabilよりもこちらのマーキュリー純正のクイックケアを入れることになるでしょうね。

昔はユーザーが気にする必要のなかった「燃料の品質」に、ここまでビクビクしながら気を使わないといけなくなったというのも、なんというか、時代です。
アメリカではもうすっかり世の中に浸透してしまった「エタノール混ぜ混ぜガソリンの公認」、アメリカ在住のボートオーナーにとっては、ホントいい迷惑です。

はてなブックマークに追加

Advertisements

HiroshiKojima.com consists of Japanese language only.
Copyright ©2003- HiroshiKojima All Rights Reserved.
No articles, images or logos contained within this site may be used without the expressed written permission of Hiroshi Kojima.
小島宏が発行した許可書を有する場合を除き、このサイトに掲載している記事・画像・ロゴの無断使用は堅く禁じます。