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DIY 自作と修理


コンソールのキースイッチ交換 2013/4/20(土)

マーキュリー製船外機の、90年代後半〜2000年代前半頃に使われていたワイヤーハーネスに組まれているキースイッチ(イグニッションスイッチ)には、実はあまり知られていない問題点があります。

モノというのはいつかは壊れる、永遠の命は無い、ということを大前提に考えれば、これを「問題点」と呼ぶ事自体が間違いかもしれませんが…
とにかく、どんなものでも使い込んでいくうちに(そりゃ機械ですから)壊れます。

で、ここが壊れるとどうなるかというと、イグニッションが点火できなくなる訳でもなく、キーが回せなくなるわけでもない。
むしろ、キーは回るしエンジンはかかるし、フツーに機能しているように振舞うのですが、ヒジョーに体感しにくいレベルで「ある」問題が発生します。

キースイッチの内部には、いくつかの機械的な接点があり、キーを回すことによってそれぞれが触れ合ったり、触れなかったりする作りになっています。ようするに回路のスイッチON-OFFを兼ねているんですね。キー「スイッチ」と呼ばれる所以です。

ご存知のように、バスボートのキースイッチというのは「雨ざらし」になる位置に装着されています。アウトドア使用がアタリマエにも関わらず、実は完全に防水対策が施されているような作りになっていません。
長年雨ざらしで使用しているうちに、ここに水分が入り込み、サビや劣化で内部にある電気接点が甘くなってきます。
すると、ビミョーに接点がスパークしたり、接点不良を起こしたりするわけです。
それが、完全にOFFになってしまうようなら、何かが作動しなくなるなどの現象によりユーザーは「あれ?」と気づくわけですが、中途半端に「切れることも無く、MAX繋がっているわけでもない」状態だと、エンジン側にハッキリとした症状が出ずに、キースイッチ内部の接点不良に気づかないのです。

前置きが長くなりましたが、この年式のマーキュリー船外機のキースイッチ内の接点不良で起こる典型的な「ほとんど気づかない、体感的に気づきにくい」弊害として代表的なものに、プラグの点火不良が引き起こされる、というものがあります。
細かい話をすると、それこそ何十ページもの解説サイトが出来上がってしまうので、大雑把に説明しますと…
エンジンの各シリンダーで点火プラグへ信号を送るのに、電気的な回路を使用しているため、電気的な障害が発生すると、点火タイミングがおかしくなったり、点火に必要な電流が不足する現象が起こります。

早い話が、キースイッチが壊れると…点火不良が起こりやすくなる、というわけです。

そのまま放っておいて使い続けると、点火系の故障を放置すると言う意味ですから、ひどいときには「焼きつく」ワケですよ!ハイ。

長年の経験から、この年式のマーキュリー船外機キースイッチは「定期交換」が必須であると認識しています。

イグニッションキー、つまりエンジンを始動するスイッチですな。ここに鍵を差し込んで回すと、エンジンがかかる。しかし「エンジンをかける」という単一の機能だけではなく、キーを回したポジションに準じて、複数の電気回路のON-OFFスイッチも兼ねているわけです。

そんな人間で言えば脊髄神経?みたいな(笑)大事なところが、こんな「雨ざらし」の状態で何年も酷使されれば、そりゃあエンジン本体の内部よりも早く寿命が来ることは、容易に察しが付くと思います…。
これ、交換したことありますか?

こんなパーツは、どうせ壊れるんだ。使い捨て感覚で、ちょっと具合が悪くなったら、さっさと新品に交換するのさ。とでも言わんばかりに、フツーに交換用キースイッチ単体で売っているアメリカ。バスボートを扱っている店なら、たいてい在庫を持ってます。もちろん、付属するキーもスペアを含めた2個セット等で同梱されています。

定期交換の消耗品さ、と割り切るにしても、次回の交換が延命できればそれにこしたことは無いです。今回は、ちょっと知恵を絞ってキースイッチが雨の日に濡れにくくなる加工をします。

たった1ドル!で買ってきた、料理用のプラスチック計量スプーンとカップのセット。これを使います。


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まずは計量カップの底にキースイッチ取り付けに必要なサイズの穴を開けます。

次に、柄の部分をカットします。
取り付けた際に水が溜まらないよう、下になる側に水抜きの穴を開けておきます。

古いキースイッチの配線をカットして、新しいキースイッチの配線を接続します。カラーコード化されているので、つなぎ間違いの不安はありません。
圧着端子でチャッチャと繋ぐのが手っ取り早いのでしょうが、私の場合は用心してきっちりハンダ付けし、防水対策に液体ゴムを塗り、熱収縮チューブ2枚重ねで保護します。
なにしろ、脊髄神経みたいな大事なトコ?ですから(笑)

予め用意しておいた例の計量カップは、キースイッチを装着する際にこうやって挟み込みます。
水抜きの小さい穴が、下向きになるように付けます。

ちょっとした「屋根」を作ってやったというわけです。
些細なことですが、何年も使い続けるうちに大きな違いとなるはずだ、という考えです。

実際に雨の日の湖上にて撮影。
とりあえずは目論見どおり?雨水よけのミニ屋根としては機能しているようです。
本来の「むき出し」状態に比べれば、よっぽどマシでしょう。
次回の交換時期が、この計量カップ・チューンにより延命されていることを祈ります。

キースイッチ交換後、アイドリングはスムーズで静かになり、加速、最高速ともにアップした。
しかしながら、それらの変化は全て「交換後に初めて気づいた」変化であり、交換前の劣化に関しては自分に認識が全く無かった。

よくよく考えれば当然である。なぜなら、キースイッチはある日突然壊れるのではなく、徐々に日数を伴い、それこそ何年もかかって劣化していくのだ。
パワーダウンや点火不良も、ある日に突然起こるのではなく、キースイッチの劣化スピードにあわせて微細に徐々にスローに悪くなっていくというわけ。
あまりにもスローな劣化すぎて、ユーザーはその変化に気づくことができない。「いつもこんな感じだけど。」の比較対照が、数年前ではなく「最近の状態」を思い出しての比較に過ぎないからだ。ここに落とし穴がある。

別に、オレのキーはフツーに機能してるけど…。そういうあなたのキースイッチは、もう既に死んでいるかもしれない…。あまりのスローな劣化に、ただ気づいていないだけで。

大ごとになる前に、2〜3年おきの定期交換をオススメいたします。

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